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一番おそれていたのは,無責任に煽る周りの声に流されて,桑田投手と球団側の間に疑心暗鬼が相乗的に発生し,ケンカ別れのようになってしまうことでした。
しかし,桑田投手がホームページでの発表をしてしまった際に,滝鼻オーナーも原監督もよけいなことは言わず,ジャイアンツの功労者としての桑田投手を丁寧に扱ってくれました。一方で桑田投手も言葉を選びながらジャイアンツへの感謝の気持ちをきちんと表してくれました。この両者の慎重な姿勢が,大きな騒動になるのを未然に防いでくれたんだと思います。
両者の関係も回復したのですから,桑田投手が退団するのなら,ぜひメモリアルゲームを開催して欲しいです。桑田投手が以前メモリアルゲームを辞退していた理由に,Aクラス入りを争う1軍では申し訳ないというものがありましたが,幸か不幸か桑田投手が退団を発表してからのジャイアンツは調子が悪く,残り8試合で3位ヤクルトとは6ゲーム差とAクラス入りは現実的ではなくなりました(ヤクルトは残り12試合)。今年は明るい話題の少なかったジャイアンツですので,功労者に報いるきちんとしたチームだということを示してシーズンを終えて欲しいものです。
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