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 対広島9回戦(7/1)は,9回表の逆転で勝利。今季のジャイアンツは藤川・岩瀬に続いて永川という抑え投手も打つことができました(永川はちょっと抑えとしては不安定ですが)。正直負けゲームだったので,一試合得したという気分です。以下,各選手の感想を。

○高橋由伸
 2打数無安打ながら,3四球。地味ながら非常に良い働きができています。これで四球数はチームトップの35(2位の阿部は26)。ここ3年間は100試合程度の出場で30前後の四球数。今季は71試合で同程度の数字になりました。明らかに選球が良くなっています。1番バッターへの転向は成功と言っていいと思います。
 また,得点圏打率がリーグトップクラスの.434。塁に出られる,上に,ランナーを帰すことのできる最強の打者となっています。本塁打も18本。もしかすると,由伸自身の最高のシーズンになる可能性があります。

○阿部
 前日の試合でも9回表に一打逆転の場面で打席が回ってきました。相手も同じ永川。前日はダブルプレーでチャンスをつぶし敗戦となったのですが,この試合は見事に逆転タイムリー。前日のお返しをきちんとできる勝負強さは阿部ならではだと思います。ファンから見て非常に頼りになるバッターです。
 また,もう一つ頼もしいのは,再び本塁打が出るようになったことです。昨年は10本塁打に終わり,ホームランバッターではなくなってしまったのかと思いました。しかし今季はここまでで18本塁打。腰痛に悩まされた昨年がイレギュラーな数字で,コンスタントに30本を期待できるのが阿倍の本来の姿なのかもしれません。

○高橋尚
 7.1回を投げて6失点。今季ここまで良すぎた反動が出始めているのかなと思います。後半戦はあまり頼らない高橋尚に頼らないローテが組めないと先発投手陣は苦しくなるのではないかと思います。GG,姜,パウエル,久保,野間口,西村,福田。このあたりが出てこないと厳しいでしょうか。もしかすると,野口の先発起用もあるのかもしれません。

○大道
 1塁への全力疾走で新井のエラーを誘い,9回の逆転劇のきっかけを作りました。ソフトバンクを戦力外になったところをきちんと獲得したジャイアンツフロントのファインプレーだと思います。ジャイアンツフロントの選手獲得はさんざんに言われ続けてきましたが,近年はかなり改善してきていると思います。その好例ではないでしょうか。