菅野投手が日ハムへの入団はしないと決めたようですね。

 ジャイアンツや菅野投手を叩く偏った意見が多くみられます。また,ジャイアンツファンの中でも日ハムが指名したことにたいする不満を言う方もいらっしゃるようです。

 私はジャイアンツファンなので,今年のドラフトで菅野投手の交渉権くじを外してしまったことは非常に残念です。ですが,ただそれだけです。今回のことで誰が悪いとか,不当だとか言うのはおかしい話だと思います。また,菅野投手の選択はどうか等と話題にするのも正直何なのかと思います。

 菅野投手はドラフトで日ハムに指名されたけど,行かないことに決めた。日ハムはドラフトで菅野投手を指名した。ジャイアンツは指名したけどくじに外れた。

 どれもドラフトのルール内の話です。しかも,そのルールが通常あり得ることと想定していることです。何も特別なことが起きたわけではありません。ましてや誰が悪いなどと非難をするようなことではありません。特別話題にするようなことだとも思いません。「ニュース」性のある話題でしょうか。なんだか変な世の中だと思わざるをえないです。
 菅野投手が騒がれるのは,ジャイアンツを希望しているからというのが一番の理由だと思います。ドラフト制度を形骸化させかねないのはジャイアンツであると言いたいのでしょう。ですが,過去にも入団しない事例は存在し,その中にはジャイアンツ以外を希望している例もあるようです。1967年の三輪田選手は中日希望,1990年の小池選手は西武,ヤクルト,ジャイアンツを希望,1995年の福留選手はジャイアンツと中日希望,1998年の新垣選手はダイエー希望だったところ,他球団に指名されたため入団をしませんでした。過去の指名されても入団しなかったという事例において,ジャイアンツ希望の場面が多いことは確かですが,唯一というわけではありません。ジャイアンツということで脊髄反射のように反応するのは勘弁してほしいです。