松井選手が引退を表明しました。球史に残る大打者であることは間違いなく,今までも,これからも,色々な人が述べ,語り継がれていくことでしょう。

 私が松井の選手としての軌跡のなかで残念に思うのは,東京ドームが人工芝であり,外野手として走り回ったために左膝を痛めてしまったことです。しかも,松井が球団に自然芝化の要望を出しても,さまざまな障害のため実現しませんでした。

 球界の盟主などという言葉は死語ですが,それでもジャイアンツは格段の力を持った球団です。その球団でさえ,この程度の改善ができないというのは,日本野球界や日本の閉塞感を感じざるを得ません。松井の野球人生に日本の失われた20年が被って見えてきてしまいます。

 それにしても,松井選手のパフォーマンスは素晴らしいものでした。本当にお疲れさまでした。フィールド外でのこれからの活躍を期待しています。