6月29日の対ヤクルト戦に,高橋由伸が7番レフトで先発出場し,左足ふくらはぎの肉離れから復帰しました。

 打撃結果は4打数1安打,一塁ゴロ併殺打,センター前ヒット,セカンドゴロ,レフトフライでした。第2打席のセンター前ヒットはヤクルト小川のフォークを上手く拾ってライナーでセンター前にもっていったヒットでした。さすがのバットコントロールです。この回は8番の寺内もヒットで続いて無死1・2塁のチャンスになったのですが,その後が続かず得点には結びつきませんでした。1安打でたのは良かったですが,どちらかというと第1打席の1死1塁,第3打席の2死3塁のときに安打が出た方がチーム貢献度は高かったと思うので,巡り合わせが悪く残念でした。

 守備では,5回2死2塁で上田のレフト前ヒットで2塁走者山田が本塁へ突入したのを刺しました。ただ,高橋由伸レベルならば当然のプレーなので,報知新聞のレーザービームは言い過ぎかと思います。他方,6回のバレンティンのレフト左翼線寄りのヒットが2塁打になったのですが,こっちの方をぜひ1塁で止める守備をしてもらえると嬉しいなと思います。レベルの低い守備ではありませんが,高橋由伸になら求めても良い要求だと思います。

 6月30日の試合は左腕の石川が先発だったため,谷にスタメンを譲り,出場機会はありませんでした。今後も左腕のときにはなかなか出場機会がないかもしれません。出場したときに活躍をして,不動のスタメンになってほしいです。

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・スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20130630-OHT1T00061.htm

由伸「打った」「刺した」スタメンに帰ってきた!

◆ヤクルト2―1巨人(29日・静岡)
 これ以上ないレーザービームだった。1点差の5回2死二塁。高橋由は上田の左前安打で猛チャージをかけた。流れるような動きで、本塁で待つ阿部へ好返球。二塁走者・山田を三本間の挟殺プレーに持ち込み、失点を防いだ。草薙球場が“由伸コール”に包まれた。

 4月4日のDeNA戦(横浜)で走塁中に左ふくらはぎを肉離れ。1軍復帰戦は「7番・左翼」でスタメン出場した。草薙球場での試合は、11年4月26日のヤクルト戦の守備でフェンスに激突して左ろっ骨を骨折して以来。“因縁の地”での復活に燃え、「打撃より不安」と言っていた守備で結果を残した。「勝てなかったから何とも言えない」と表情は晴れなかったが、原監督は「いい形で戻ってきてくれた」と目を細めた。

 初の肉離れによる戦線離脱だった。「ちょっと良くなったと思ったら停滞したり。その繰り返しだった。(25日のイースタン・リーグの日本ハム戦で)1試合出た時は体がパンパンになった」と苦笑した。もともと太りやすい体質。リハビリ中の夕食は炭水化物抜きダイエットで意識的に食事を減らし、ベスト体重87キロをキープした。

 打撃の苦悩も乗り越えた。フリー打撃を再開した5月中旬。「軸足(左足)を使っている感じがしない。かばっているのかは分からないけど」。無意識のうちに左足をかばってしまい、下半身主導の打撃ができなかったが、この日の5回先頭に小川のフォークを拾って中前安打。復帰2打席目でHマークをともした。

 約3か月ぶりの1軍舞台。同点の6回2死三塁での二ゴロを悔やんだ。「(小川と)1回目だし、相手どうこうではない。まとめて言うと、チャンスで打てなかった」。完全復活とはいかなかったが、チームに力強い由伸が戻ってきたことは確かだ。
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