6月30日の対ヤクルト戦では谷がひさびさのスタメン復帰し,2安打1打点の活躍でした。本人も目標としている2000本安打まで84本になりました。近年の打席・安打数からすると,まだカウントダウンは早いかと思いますが,いずれ達成してもらえたらと思います。42,37,59。最近3年の安打数です。平均すると,46本ですか。このままの数字の伸びだと,来年も難しく,再来年(2015年)までかかりますね。ジャイアンツでは若手も伸びてきたので,厳しい面があるかもしれません。

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・スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20130630-OHT1T00225.htm
40歳・谷、帰ってきた!最年長「1番」今季初出場いきなり2安打

 耳が痛いほどの“佳知コール”が心地よかった。谷の表情から充実感がにじみ出た。1軍昇格2日目で受けたヒーローインタビュー。「気持ちいいですね。緊張したけど、ヒットが出て良かった。たくさんの応援、祝福を受けて、最高の気分です」。万雷の拍手がベテランを包み込んだ。

 今季初出場は、昨年8月7日の阪神戦(東京D)以来となる「1番」でのスタメンだった。3回1死に右前打で初安打をマーク。ハイライトは1点先制した後の5回1死二塁からの第3打席、石川のカットボールを左前適時打とした。「自分の打てる球を打つことだけを考えた。一本打っていたので、気持ちよく打てた」

 プロ17年目は、ルーキーイヤー以来となる開幕2軍スタート。それでも3月29日の広島との開幕戦の試合前、満員に膨れあがった東京Dにいた。昨季のチャンピオンリング贈呈式に参加するためだった。「リングはうれしかったけど、結構しんどかった。だって試合に出られないんだから。東京Dには戦う選手としていないと」。その悔しさをバネにしていた。

 だが、40歳の肉体が邪魔をした。4月中旬に腰痛で約1か月、戦線離脱。G球場と自宅との車の運転でも痛みが出たほどだった。そんなある日、治療だけをして帰ろうとした時、ユニホームを泥だらけにした若手選手がまぶしく見えた。「試合に出られないのが、こんなにつまらないとは。1軍でプレーして、なんぼの世界」。2軍では打率4割1分5厘(41打数17安打)。文句なしで1軍昇格し、初舞台で結果を残した。

 ヤクルト先発・石川に対し、谷は昨年、8打数3安打の打率3割7分5厘と相性が良かった。それで、この日の切り込み隊長として起用した原監督は「この時期ですから、模索とまではいかないけど、可能性はまだまだ追求していく必要がある。脇役と言ったら失礼かもしれないけど、いいところで期待に応えてくれた」と賛辞を贈った。

 オリックス時代の03年にパの最多安打を獲得した安打製造機。この日の2安打で、悲願の2000安打へ84本となった。「一本一本つなげていきたい。みんなは(1軍に)慣れているけど、僕はやっとシーズンが始まったところ。期待に応えられるように頑張りたい」。今季70試合目。泥臭さが加わった天才打者の13年シーズンが幕を開けた。
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