昨日(8/1)の対ヤクルト13回戦は高橋由伸のサヨナラヒットで6-5の勝利でした。上手くいけば余裕で勝てる試合展開にもなりえましたが,結局はもつれにもつれて,最後は高橋由伸が決めてくれました。

 高橋由伸のサヨナラ打は通算7回目,2011年10月12日対阪神戦以来だそうです。ジャイアンツでは松井・清原も7度だそうですが,これはジャイアンツ在籍時に限った記録でしょうか?

 昨日の高橋由伸は代打での出場だったわけですが,ここ数試合はスタメンでの出場ができません。橋本到,中井らの若手野手の活躍がある上,村田,ボウカー,ロペスらの調子が良いため,なかなか枠がとれません。下手をすれば,谷,亀井,石井義のように2軍に落とされてしまうのではないかとヒヤヒヤしていました。今のジャイアンツはそれぐらい競争が激しいです。小笠原,藤村,脇谷,太田,松本哲,立岡,高口,加地前,坂口,隠善らだって1軍にいておかしくないのに上がれないわけですから。原監督は「切り札」と今は言ってくれていますが,その地位は固定化するものではありません。今までその座にいたはずの石井義が落ちています。

 由伸が思ったように,私も打球が飛んだ瞬間「落ちてくれ」と念じました。本当に打ってくれて嬉しかったです。

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・スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20130802-OHT1T00022.htm
由伸2年ぶりサヨナラ打!3日にもM点灯!

◆巨人6x―5ヤクルト(1日・東京ドーム) 
 高橋由が接戦にケリをつけた。同点の9回2死一、三塁、代打で出ると、2年ぶりのサヨナラ打を中前に運び、今季7度目のサヨナラ勝ち。阿部と村田に今季6度目のアベック弾が飛び出すなど、打線の勢いは止まらない。2位の阪神が中日に敗れたため、ゲーム差は今季最大を更新する7・5。2日からの直接対決で連勝すれば、3日にもVマジック「43」が点灯する。

 落ちてくれ!! 祈るような思いで走りだした。地鳴りのような大歓声の中、緩やかに飛んだ打球が中前に落ちた。サヨナラだ。高橋由は一塁を蹴って右手を掲げ、喜びを爆発させた。すぐにナインに囲まれ、水やコーラを容赦なくかけられた。「落ちてくれと思っていた。ここで決めたいという思いが強かった」。ベトベトになったユニホームも気にせず、満面の笑みでハイタッチを繰り返した。

 同点の9回、阿部が敬遠され2死一、三塁となったところで、代打で出番が回ってきた。初球は外角に大きく外れたが「勝負しかないと思った」と集中。3球目の内角カットボールを打ち返した。サヨナラ打は自身2年ぶり7本目。「橋本が送れば勇人が決めるか、慎之助が歩かされて回ってくるなと」と、先頭の長野がヒットで出た時点でスイッチを入れていた。

 左ふくらはぎ肉離れのため2軍でリハビリ中、普段から熱心に応援してくれているファンの一人が入院したと聞いた。すぐにサイン色紙に「確固不抜」と激励のメッセージを書いて贈ったが、7月5日のDeNA戦(東京D)で今季1号を放ったその日に亡くなった。すい臓がんの大病だったという。翌朝、訃報を聞くと「えっ、本当ですか」と絶句。家族からは「由伸さんのおかげで闘病生活を頑張れた。頑張ってください」と逆にエールを送られ、活躍を胸に誓っていた。

 チームは後半戦、若手の台頭もあって好調。オフに一緒に自主トレを行う中井の活躍には「刺激にもなるし、頼もしさもある」と発奮材料になっている。最近は、代打で待機する試合が多いが「それはそれでそういう場面(チャンス)で何とかしてくれるんじゃないかという期待だと思ってやるよ」。まさに一振りで主役になった。

 2カード連続3タテで2位・阪神とのゲーム差を7・5に広げた。マジック点灯は目前だ。原監督は「由伸? 最後の攻撃というところで切り札としてよく打ってくれた」と絶賛した。「若い力がうまくかみ合えばそう(好調に)なると思う」。ヒーローは、歓喜のシャワーがにじんだユニホームを照れくさそうに見つめた。
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・スポニチアネックス
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/08/02/kiji/K20130802006340250.html
由伸7本目サヨナラ打 巨人では清原、松井に並ぶ7位タイ

 巨人・高橋由が代打サヨナラ安打。自身サヨナラ安打は11年10月12日阪神戦で代打本塁打して以来2年ぶり通算7本目(本塁打5、単打2)。巨人打者の最多サヨナラ安打は王の15本だが、7本は清原、松井らに並ぶ7位タイになる。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/08/02/kiji/K20130802006340120.html
由伸代打サヨナラ打で3日にもマジック点灯

 サヨナラで、眼下の敵の阪神にもサヨナラだ。。巨人は1日、ヤクルトと対戦。5―5で迎えた9回2死一、三塁から代打・高橋由伸外野手(38)が中前適時打を放ち、6連勝を飾った。ベテランの一振りで2位・阪神とのゲーム差は7・5に広がり、2日からの阪神戦(東京ドーム)に連勝すれば、3日に優勝マジック「43」が点灯。もう影も踏ませない。

 緩やかに飛んだ打球が中前に落ちるのを確認した高橋由が、右拳を突き上げた。自身2年ぶりのサヨナラ打。歓喜の輪の中でペットボトルの水を浴びせられ、ユニホームはすぐにびしょ濡れになった。

 「みんながつないでくれたチャンスだったし、何とかここで決めたかった」

 同点の9回2死三塁。阿部が敬遠で歩かされ、巨人ファンから湧き起こっていた大ブーイングが、代打高橋由のコールで大歓声に変わった。出番を前に「打つしかない。それ以外ない」と気持ちを固めていた。ヤクルトバッテリーには再び敬遠で満塁策を取る選択肢も残されていたが、勝負を選んできた。望むところだった。1ボール1ストライクから初めて内角に来たカットボールを一振りで仕留めた。

 4月に左ふくらはぎ肉離れで約1カ月半、実戦から離れた。6月下旬の1軍復帰後は、実戦感覚を補うためにバットの握り方を変えた。1月の沖縄自主トレからより長打力を求めてグリップエンドいっぱいに指をかけてきたが「とりあえず今はね」と、昨季のようにグリップエンドを余す形に戻した。まずは確実性。この日の一打もそうだった。

 一回り以上離れた若武者たちの存在も刺激だ。「刺激も、頼もしさもある。うまいことかみ合えばいいと思う」。特に気にかけるのが自主トレに帯同させ、この日も2回に先制打を放った中井。2軍でリハビリ中も打撃成績をテレビや新聞でチェック。「一緒に練習している仲間が活躍すればうれしいよ」。6月11日の全体練習に寝坊で遅刻し2軍降格した際には「しょうもないな」と活を入れ、発奮を促した。

 その中井を筆頭に橋本、笠原ら若手の活躍が目立ったこの3連戦。最後は38歳のベテランが決め、チームは6連勝を飾った。原監督は「最後は我々の切り札がよく打ってくれた」。2日からは2位阪神との3連戦。連勝すれば、早くも優勝マジックが点灯するが、高橋由は「とにかくあすの試合を勝てるように全力でやりたい」と憎いほどに落ち着き払った。
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