ジャイアンツは,日本シリーズ第5戦に2-4で敗れて2勝3敗。楽天に王手をかけられてしまいました。

 9回裏に同点に追いついて粘りましたが,10回表に西村が自滅してしまいました。痛い負けですが,ジャイアンツの鉄板,スコット鉄太朗が打たれたなら仕方がありません。諦めがつくというものです。鉄板すら崩れてしまう,これが日本シリーズなんだと思います。手に汗握る試合が見られて嬉しいです。

 ただ,他方で,ジャイアンツ投手陣の鉄板が崩れるなら,楽天の鉄板田中将大が崩れることもあると思います。第6戦では良い試合を期待しています。

 なお,高橋由伸にポストシーズン初安打がようやく出ました。しかも,9回裏に同点に追いつく口火となったライト線への2塁打,2塁への激走です。これなら第6戦ではスタメンに戻ると思います。田中将大との対戦が楽しみです。
 原監督のコメントを見て思ったことがあったので。

「勝ち越せなかったので、こういうゲームになったね。粘ったのは価値があるが、勝ち越せなかったところだね」

 昨日のゲームは原監督の言うとおり,9回裏の攻撃がすべてだったと思います。打てなかった高橋由伸がようやく打った,しかも激走して2塁に達した。絶不調の坂本・阿部も送りバント・四球でつなぐ最低限の役割を果たした。今一番期待できる村田で同点に追いついた。

 正直物足りない流れですが,今のジャイアンツの攻撃陣では望める最高の流れだったと思います。この流れで逆転ができないようならその試合は勝てないだろうと思います。

 原監督も分かっていて,なぜ打者亀井の場面で何もしなかったのか。2塁ランナー阿部に代走鈴木尚,もしくは代打ロペスか谷。延長15回まであるのは分かりますが,ジャイアンツの最大の特徴は選手層の厚さです。阿部は代えがたい選手ですが,実松がいます。亀井も良い打者ですが,流れを加速させるためにはあえて交代が必要だったと思います。結果として,実松,鈴木尚,谷が宝の持ち腐れで終わってしまいました。力を出し切らないまま終えるのは後悔が残ります。ぎりぎりまで戦力を使い切る采配がみたいです。