8月12日から14日までは対阪神3連戦でした。高橋由伸は,12日は5番左翼,13日は6番左翼,14日は5番左翼でいずれもスタメン出場でした。

【8月12日】チームは3-4で敗戦。
●第一打席 1回裏4番阿部のタイムリーで1点リードした直後,一死ランナー1,3塁。相手投手はメッセンジャー。
1球目 内角148kmのストレート,ボール
2球目 内角低め149kmのストレート,ストライク
3球目 外角低め147kmのストレート,ストライク
4球目 外角低め140kmのフォーク,ボール
5球目 真ん中低めカーブ,ボール
6球目 外角148kmのストレート,見逃し三振

 今季ジャイアンツが苦手としているメッセンジャーから立ち上がり2四球を絡めて1点取った後。一死でしたので,外野フライなどとにかくバットに当てたい場面で見逃し三振。ここで点が取れなかったことは試合の勝敗に大きく響きました。ただ,ストライクになったストレートは3球とも厳しいコースに素晴らしいキレを伴ったものでした。なかなか打つのが難しかったかもしれません。また,試合後,「攻略法として立ち上がりメッセンジャー悪いところあると思いますがいかがでしょうか」という質問に,原監督が「それはどうぞ。種明かしする必要もないでしょ」とコメントしていることから待球指示が出ていたかもしれません。ツーストライクからはバットに当てなければいけませんが,最後の1球はとびきり厳しいボールでした。

●第二打席 1-1の同点で迎えた3回裏,二死ランナー1塁。相手投手はメッセンジャー。
1球目 外角低め142kmストレート,空振り
2球目 外角141kmストレート,ファール
3球目 内角低め127kmフォーク,ファール
4球目 内角低め118kmカーブ,ボール
5球目 外角低め135kmフォーク,ボール
6球目 真ん中低め136kmを打って,セカンドゴロ

●第三打席 1-4で3点ビハインドで迎えた6回裏,坂本,阿部が連続ヒットで無死ランナー1,2塁。相手投手はメッセンジャー。
1球目 外角低め150kmのストレートを打って,レフト前ヒット

 1,2塁のチャンスで初球ストレートをレフト前に弾き返しました。2塁から坂本が帰ってタイムリーに。ただ,この後後続は続かず,この回の得点は高橋由伸の打点のみ。

●第四打席 2-4で2点ビハインドの8回裏,一死ランナーなし。相手投手は,福原。
1球目 外角高め144kmストレート,ボール
2球目 外角高め143kmストレート,ボール
3球目 外角高め144kmストレート,ボール
4球目 外角高め144kmストレート,ストライク
5球目 外角高め144kmストレート,空振り
6球目 真ん中145kmストレート,空振り三振

【8月13日】チームは5-1で快勝。
●第一打席 初回に2点取り,二死ながらもなおもランナー3塁の場面。相手投手は岩田。
1球目 外角低め136kmストレート,ストライク
2球目 外角低め131kmスライダー,ボール
3球目 内角低めストレート,ボール
4球目 外角低め123kmスライダー,ストライク
5球目 内角高め144kmストレート,ファール
6球目 外角低め142kmストレート,見逃し三振
 昨日の試合と同じく点を取った後のチャンスで見逃し三振。ただ,この打席も岩田のボールがコーナーに決まっていて打つのは厳しいボールばかりでした。巡り合わせが悪かったかもしれません。

●第二打席 4-0と4点リードの3回裏二死ランナーなしの場面。相手投手は岩田。
1球目 内角高め119kmカーブ,ファール
2球目 外角低め124kmスライダー,ボール
3球目 外角127kmスライダーを打って,ライト前ヒット

●第三打席 4-1と3点リードの6回裏,一死ランナーなしの場面。相手投手は金田。
1球目 外角146kmストレート,ストライク
2球目 内角149kmストレート,ストライク
3球目 内角低め134kmフォーク,ボール
4球目 内角低め137kmフォーク,ボール
5球目 内角低め131kmフォーク,ファール
6球目 真ん中低めフォークを打って,セカンドゴロ

 この後,7回表の守備から大田と交代しました。この日は1安打を放ちましたが,チャンスの第一打席で打てず,良い巡り合わせではありませんでした。この日までの得点圏打率は.294で特に悪い数字ではありませんが。

【8月14日】チームは4-1で快勝。
●第一打席 初回,坂本の二塁打で1点先制,二死ながらもなおもランナー3塁の場面。相手投手は藤波。
1球目 真ん中153kmのストレートを打ち,レフトフライ。
 3日連続で第一打席が点を取った後のチャンスでした。結果はレフトフライ。

●第二打席 1-1の同点4回裏一死ランナー一塁の場面。相手投手は藤波。
1球目 外角高め144kmのシュート,ボール
2球目 内角138kmのカットボール,ボール
3球目 外角低め150kmのストレートを打って,ライト前ヒット。
 3球目にヒットエンドランがかかり,体勢を崩されながらしぶとくライト前ヒット。チャンスを広げました。この後井端の犠牲フライへと続きました。

●第三打席 2-1と1点リードの6回裏一死ランナーなし。相手投手は藤波。
1球目 内角151kmのストレート,ファール
2球目 外角高め150kmのストレート,ファール
3球目 真ん中低め141kmのフォーク,ボール
4球目 真ん中低め144kmのフォーク,空振り三振
 この回は,阿部,高橋由伸,村田と三者連続三振でした。

●第四打席 2-1と1点リードの8回裏一死ランナー1,3塁,相手投手は筒井。
1球目 外角ストレート,空振り
2球目 内角高め139kmストレート,ボール
3球目 外角低め124kmストレート,ボール,この間に1塁ランナーが盗塁に成功
4球目 外角低め139kmストレート,ボール
5球目 真ん中低め134kmストレート,ボールで四球,このボールが暴投になり3塁ランナーホームイン

 チャンスが多く回ってきた3試合でした。すべての打席で完璧な仕事ができたわけではありませんが,タイムリーを打ったり,後ろにつなぐ役割を果たしたりと良い5番の仕事ができた3連戦だったと思います。19日からのヤクルト戦では1-4番だけの固定になってしまい,高橋由伸がスタメンから落ちていましたが,この3連戦での活躍をみると1-5番の並びをわざわざ変えなくても良かったのではないか,もったいないなと感じます。