ジャイアンツへの復帰が決まった高木京介ですが,以下のような発言をしているようです。

・母校である星稜高や国学院大の恩師,チームメートに対して
「感謝してもしきれない。何で恩返しができるといったら野球しかない。大学の恩師にお叱りを受け、金輪際、賭け事をしないことをその場で誓った」
http://www.hochi.co.jp/giants/20170327-OHT1T50159.html

・3月27日の記者会見で
「野球に真摯に取り組み、二度と同じ過ちを犯さないよう努めていきます」
http://www.hochi.co.jp/giants/20170327-OHT1T50159.html
「非常に罪は重い。償うには野球しかない」
http://www.hochi.co.jp/giants/20170327-OHT1T50150.html

・3月29日ジャイアンツ1軍への挨拶で
「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。真摯(しんし)に野球に取り組み、二度と同じ過ちを犯さないように、ひたむきに頑張っていきます」
http://www.hochi.co.jp/giants/20170330-OHT1T50026.html

 「高木京介の復帰について」で書きましたが,この問題は,高木京介が野球だけに打ち込めば免罪されるものとは思いません。野球をするのは,高木がやりたい仕事であり,本人がそれをやるのは当たり前のことです。何のプラスアルファや挽回部分がありません。高木京介は社会人として大きなマイナスを背負っているのですから,それを打ち消す社会人としてのプラスアルファが必要です。社会から,罪を償っている,そこまでするのかと感じさせる活動・行動・態度・発言が必要だと思います。厳しいことを言いますが,上記発言からそれを感じることはできません。ヒーローインタビューにおける「ファンのために頑張りました」とか「これからも応援よろしくお願いします」と同様の定型句としか思えません。もう少し何かを感じさせる表現・行動が必要だと思います。

 また,ジャイアンツにはこの高木京介の境遇を理解して,サポートする体制・姿勢があるのでしょうか。高木京介一人で社会の信頼を得るのは実際,困難だと思います。ジャイアンツは,高木京介を復帰させるなら,この困難な状況をサポートする深い戦略と温かい支援をする義務があると思います。それをしない,できないならば,ジャイアンツは野球賭博に関わった人間を復帰させる資格のある球団ではないと思います。

 高木京介がこれからどのようにしてプロ野球界に復帰していくのか,厳しく,しかし温かく見守りたいと思います。