長野のスウィング率・コンタクト率に続いて,長野の打球傾向も見てみました。データは同じく「1.02 - Essence of Baseball | DELTA Inc.」からです。

長野打球傾向


 打球の上がり具合は,フライが33.3%と減り,ゴロが57.1%と増えています。そのため,当然ですがGB/FBが1.71とここ3年と比較して飛び抜けて高いです。これは良い傾向ではありません。加えて,内野フライの割合が14.3%と高いです。ただでさえフライが減っているところに,内野フライが増えているのでは,当然打率は下がらざるを得ません。極めつけは,HR/FBが最低です。フライの絶対数が減っているところに,その中に占める本塁打が減っています。1本しか打っていないので当然ですが。遠くにボールを飛ばせていないのが,データからも裏付けられました。当然,フライのアウト率は82.4%とここ3年と比較して高値です。

 打球方向で目立つのは,右方向が減っていることです。24.2%はここ3年と比べて一番低いです。長野の特徴といえば,右方向への強い打球ですが,それができていないということでしょうか。

 打球の強さは,どちらかといえば,強い打球が多いように思えます。強い打球が多ければ,良い結果が増えそうですが,これはなぜでしょうか。この点は分かりません。

 スウィング率・コンタクト率から長野の打席内容が悪いことが分かりましたが,打球傾向からも同じことが言えそうです。やはり何か根本的な改善が必要な状況に思えます。