長野のスウィング率・コンタクト率長野の打球傾向を見てみましたが,長野の球種別の得点増減も見てみました。データは同じく「1.02 - Essence of Baseball | DELTA Inc.」からです。

 得点増減は,平均的な打者を0として,カウント別の得点期待値を基に,各球種に対して打者が得点を増加させたのか,それとも減少させたのかを計測した値です。今回は,球数100球に換算した値を見ています。当該球種に対して,ボールカウントや出塁,得点を増やせば値が増加し,ストライクカウントやアウトカウントを増やせば値が減少します。球種に対する強さが分かります。

長野球種得点増減


 2017年は全ての球種に対して,値が悪化しています。無残な結果です。見た目の印象どおり,スライダーとチェンジアップが以前から弱点と言えましたが,今年は本当にダメです。スライダーは2014年と比較すれば-5.67(0.33→▲5.34),チェンジアップは,-5.23(2.03→▲3.20)と大幅な悪化をしています。シンカーも落ち込みが酷いですが(11.97の落ち込み),投げられた球数が少ない可能性もあるので評価は難しいかと思います。
 また,投球数が多いであろう,ファストボール系も悪化しています。ストレートは,2014年と比較して-4.41(1.56→▲2.85),ツーシームは,-4.43(5.55→0.12)です。

 改善しているところが全くないというのは,さすがに予想していませんでした。これでは,打率・打点・本塁打という結果が出ないのは当然かと思います。何か復活するきっかけは生まれるのでしょうか。