悪夢の13連敗を経て,高橋監督の選手起用が変わった気がします。今から振り返れば,シーズン序盤は,育成や試験を重視して,比較的実績のない選手を起用していたように思えます(個人的にはまだ足りないと不満でしたが)。

 それが13連敗後は,徹底して結果を残せる選手のみを使い倒す起用になっていると思います。打者は基本的に,陽,マギー,坂本,阿部,村田,亀井,長野,小林しか使いませんし,投手は菅野,田口,マイコラス,マシソン,カミネロを使えるだけ,多く使おうという起用になっていると思います。

 この結果,チームは勝ち越して,徐々に借金を返済しています。

 チームが勝つことはもちろん嬉しいです。勝ち試合の方が楽しめます。ただ,この起用法を何試合も見てきて浮かぶのは,この起用法で,ジャイアンツの近未来は明るくなるのだろうかという疑問です。

 阿部,村田,亀井,マギーは必ず後,数年でいなくなります。加えて,これからの伸びしろはほとんど期待できません。今季の1勝はほぼチームの優勝には結びつきません。ジャイアンツの歴史の中では,価値の低い1勝です。その価値の低い1勝を得るために,将来,優勝争いをする際の1勝を犠牲にするような采配をするのは間違っていると思います。今季将来の芽を育てるために種を蒔かなければ,いつ蒔くのでしょうか。早く育成モードにチームを切り替えてほしいです・・・。