坂本の打撃不振も極まってきて,とうとう3割を割ってしまいました。

 打てないことは,一義的には坂本が背負う話しです。ただ,余りにも現首脳陣は無策過ぎるのではないかと思います。坂本の現在の打撃不振の主な原因が,技術的なものなのか,精神的なものなのか,体力的なものなのか,外からでは分かりません。ただ,今年は,WBCからずっと試合に出場し続けているのですから,体力的な問題は必ずあると思います。

 首脳陣には少しでも坂本のサポートをする責任があるのではないでしょうか。具体的には,休ませることです。坂本が唯一無二の遊撃手であることはもちろんです。首脳陣には全力で勝利を目指す責任があります。

 しかし,シーズントータルで考えれば,選手を適切に休ませて,シーズンを通して最高のパフォーマンスを達成させる方が合理的です。今の首脳陣にはこれが全くできていないと言わざるを得ません。

 典型は阿部・マギー・村田の起用法です。そのポジションの最強選手を9回まで出ずっぱりにさせることを最善の起用法だと思うのならば,試合中,首脳陣が試合を見ている意味はありません。首脳陣は,選手の動きから体力や精神状態を細かく見極めて,その起用を考えなければなりません。今の首脳陣には全くそれができていません。ただただ,陽・マギー・坂本・阿部・村田・長野をケガするまで起用するだけです。阿部はケガをしてようやく休めましたが,坂本もケガをするまで休めないのでしょうか。

https://www.nikkansports.com/baseball/news/1709536.html
「巨人は休まない 高橋監督、主力の調整抹消を封印」

 去年の記事ですが,こんな記事があります。これが本当なら,もう高橋監督は今季で辞めてほしいです。「名選手は名監督ならず」これを地で行っていると思います。今季初めに長野が大不振を続けましたが,起用を続け,その後復活しました。復活は喜ばしいことですが,それを待ったためにどれだけの試合を落としたでしょうか。長野のトータルの成績もたいしたレベルには達していません。不振の時にも起用を続けることを「我慢強い」と表現すれば良いことのように思えます。しかし,私としては単なる「無策」「思考停止」としか思えません。高橋政権の野手の起用法には共感ができないことばかりです。