東スポは,岩瀬がFAの補償となることを拒否したと報道しました。

https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/888415/
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 中日球団サイドはこの事実を岩瀬本人に伝え、納得してもらうよう努力した。しかし、頑として岩瀬は首を縦に振らず。「最後には『人的補償になるなら引退する』とまで言ったらしい」(球界関係者)
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 フリーエージェント規約第10条7項には,こうあります。「7 本条3項及び4項の規定により,旧球団から指名された獲得球団の選手は,その指名による移籍を拒否することはできない。当該選手が,移籍を拒否した場合は,同選手は資格停止選手となり,旧球団への補償については,本条第3項(2)号又は本条第4項(2)号を準用する。」

 報道によれば,日本ハムは中日に「通達」をしたとあります。上記規約では,これは「指名」に該当すると思います。そして,「岩瀬は首を縦に振らず」ということなので,「移籍を拒否」したことになります。つまり,上記規約の要件を満たし,岩瀬は「資格停止選手」となる効果が発生したはずです。記事では,日ハムが指名を取り下げたようです。そのような場合までは上記規約に定められていませんが,一旦発生した「資格停止選手」の効果が消滅すると解することも十分可能でしょう。ですので,今季も岩瀬は試合に出場することはできるのだと思います。

 しかし,これは,上記規約が潜脱されたと言えると思います。NPBはこの件について調査を行い,しかるべき対処を行うべきです。規約を変えるのか,本件に対する処分を行うのか,何が良いのかは分かりませんが,きちんとした対応が取られなければなりません。江川の空白の一日にも匹敵する制度的欠陥だと思います。