来季からジャイアンツに加わる丸は四球が多いことで知られています。2018年のBB%が両リーグ最高の23.0で,2位鈴木誠16.9,3位山田哲16.6,4位近藤健15.7,5位糸井15.1を大きく引き離しています(順位は規定打席到達者の中での順位。以下同じです)。当然ですが,四球数も130で2位山田哲106,3位西川遥96,4位鈴木誠88,4位山川88と2位以下と大きな差があります。

 長打が打てて投手からは警戒される上に,選球眼が良いので,四球が増えるのでしょうが,ただ,一方で丸は三振も多いです。K%が1位レアード24.6,2位福田永24.4に次ぐ,3位23.0です。四球上位の山田哲は19位で18.7,近藤健は31位で16.2,糸井は48位で12.4で丸とかなり違います(鈴木誠は5位で22.3)。

 そのため,BB/Kは四球がダントツの割に1.00で7位と順位を下げています(これでも立派な数字ですが)。丸の毎年の数字を追ってみると,元々BB/Kがダントツというわけではありません(もちろん良い数字ですが)。三振は多めの打者のようです。また他方で四球も元々多めです。そこに,選球眼により一層の磨きをかけ,加えて凄みも身につけたのが今の丸の姿のようです。この成長によって,驚異の出塁率とOPSを誇る打者になったのだなと分かりました。

丸の四球と三振

BB/K
BB
SO
2010
0.29
2
7
2011
0.42
44
105
2012
0.78
46
59
2013
0.83
85
103
2014
1.05
100
95
2015
0.66
94
143
2016
0.79
84
107
2017
0.73
83
113
2018
1.00
130
130