2018年は吉川尚輝と坂本がケガをした時期があり,その間は,山本泰寛の出番がありました。そのころ,私は,山本泰寛はここでアピールしておかないと未来が厳しいと書きました。
打撃では,最終的に打率.255,本塁打0,OPS.664と強いアピールはできませんでした。では,守備はどうだったのかというと,こちらも厳しい結果になってしまっています。UZR1000はショートで-20.9,セカンドで-18.1,総合で-19.9と全く貢献できていません。田中俊太が総合で24.0,吉川尚輝が総合で13.7,坂本勇人が総合で10.7ですから,ショート,セカンドに守備で割って入る見込みはない結果となってしまいました。
守備の各指標の内訳をみると,まず,DPR(併殺完成による貢献)が-2.5と低いです。田中俊太は1.4,吉川尚輝も1.4,坂本勇人が2.9ですから併殺時の身のこなしが洗練されていないということでしょうか。
次に,ErrR(失策抑止による貢献)が-2.3と低いです。田中俊太は0.5,吉川尚輝は0.7,坂本勇人は2.3です。山本は確かに246と1/3回を守っただけなのに,失策が7もあります。セカンドでの守備率が.968,ショートでの守備率が.953です。田中俊太,吉川尚輝,坂本勇人と比べてかなり低いです。
このように,残念ですが,山本泰寛は打撃でも守備でも,あまり結果が残せていません。ガッツあふれるプレーや野球への姿勢は,見ていて非常に魅力的なのですが,数字が残せなければプロ野球選手としては生き残れません。何か大きなブレイクをしてくれることを祈っています。
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