先日,山本泰寛の守備力は物足りず,このままでは山本の未来は明るくない旨の記事を書きましたが,RangeFactor【(刺殺+捕殺)÷守備イニング数)×9】の面からも山本の守備力を考えてみたいと思います。

【二塁手】
山本泰寛 (29+32)÷92×9=5.97
田中俊太 (128+151)÷408.67×9=6.14
吉川尚輝 (155+199)÷573.33×9=5.56

【遊撃手】
山本泰寛 (34+67)÷154.33×9=5.89
坂本勇人 (156+347)÷930.33×9=4.87
吉川尚輝 (26+57)÷141.67×9=5.27

 山本に失礼ですが,結果は意外なものでした。打球処理の数では山本はがんばれているという数字が出ました。ただ,RFは,その選手が守っているときに打球が守備範囲にどれだけ飛んできたかという,その選手の能力とは関係ない要素を多く含んでしまうので,セイバーメトリクス的には,あまり重要視されなくなってきています。その意味で,先日の記事ではUZR等を検証してみました。もしかすると,2018年の山本のRF値が偶然によって上振れしている可能性があります。

 そこで,山本の2016年,2017年のRFも算出してみましたが・・・
2016年 (30+53)÷164.33×9=4.55
2017年 (30+58)÷151.67×9=5.22
 あまりはっきりとしたことは分からない数字になりました。2018年は少し上振れ気味かもしれませんが,全く根拠のない数字とも思えません。分かったのは,山本泰寛は,守備範囲はそれなりに頑張れているということだと思います。

 しかし,打球処理の貢献であるRngRを比較すると,セカンドでは,山本-1.3,吉川尚輝5.5,田中俊太6.8,ショートでは,山本1.5,坂本4.8,吉川尚輝2.2と差が付いてしまっています。山本の守備は,打球処理を多くすることはできているけれども,失点阻止に貢献する守備ができていないという形になっています。

 ただ,RFを見ることによって,山本の守備に明るい未来もあるということが分かったような気がします。多く打球を処理できる能力を活かして,失点を防ぐという次のステップにたどり着いてほしいなと思います。