2019年6月18日のスポーツ報知で菅野智之のコラムがあり,今回は腰のケガによる離脱について書いています。

 その中で「中4日も中5日も当たり前,年間通して投げ続けることがチームのためになると思っていたので,離脱は本当に悔しかったです。」と書いています。

 「離脱への悔しさ」と「チームのために投げる」という部分は本当にありがたいですが,「中4日も中5日も当たり前」というのは,どうなのか?と思ってしまいます。

 単なる,意気込み,心意気なら,それは「あり」とも言えますが,本心から,そう思っているのなら,改めてほしいです。

 「中4日も中5日も」投手の身体に悪影響がないならば,良いですが,最近の流れではおそらくそうではないと思います。

 先発の登板間隔は,「中4日も中5日も当たり前」という,勢いに任せたものではなく,ペナントレースの試合日程と選手・チームの状態をかみ合わせて答えを出さなければいけないと思います。特に,投手のコンディションを最優先にして,組み立てるものでしょう。

 それを,「中4日も中5日も当たり前」という心意気だけでやっていては,今回の菅野のように,故障を引き起こしますし,それは投手生命に結びつき,結果としてチームのためになりません。ジャイアンツのエースならば,そういうことも考慮に入れて,考えを組み立て,発言をしてほしいなと思います。

 特に,菅野は将来的には投手陣を率いるような指導者になるでしょう。そのときには,投手の身体を考えた起用法が求められます。今回のケガの経験も活かして,菅野メソッドを生み出すような取り組みを期待したいところです。