ジャイアンツは,今年楽天を戦力外になった卓丸選手の獲得を目指しているようです。八百板卓丸野手とは,どのような選手なのでしょうか。
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巨人が元楽天卓丸をリストアップ 育成入団を打診か

巨人が、12球団合同トライアウトから元楽天の卓丸外野手(22)を獲得候補にリストアップしたことが19日、分かった。

育成選手として投手1人、野手1人を獲得する予定で、元日本ハム田中豊樹投手(25)とともに、卓丸に育成での入団を打診したとみられる。卓丸は聖光学院(福島)から14年育成ドラフト1位で入団し、17年に支配下登録された。18年は27試合に出場し、38打数7安打。今季は1軍出場がなかった。
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 卓丸選手は,2014年の育成ドラフトで楽天に1位指名され,2015年からイースタン・リーグに出場し,2017年に育成選手から支配下選手へ昇格しました。上記の記事にあるように2018年には一軍出場もしましたが,2019年は一軍出場はなく,戦力外通告を受けてしまいました。
卓丸1
卓丸2 一軍の実働は1年だけなので,打撃成績は上の表の1行だけです。全打席が45しかないので,数字のゆらぎが大きいと思いますが,目に付くのは,三振の多さです。45打席で12の三振をしていて,三振率が26.7%にも及んでいます。BABIPが.269とやや低めではありますが,三振がこれだけ多いと打率の.184という低打率も運が悪いとは言えず,実力相応の打率だったと言わざるをえません。
 2017年にはイースタン・リーグで.281のリーグ2位の成績を残したために,2018年は期待されて,一軍で起用されたわけですが,実力不足のために結果が残せず,2019年の戦力外通告に繋がってしまったものと思われます。
 2019年は一軍での出場機会はありませんでしたが,イースタン・リーグでは,306打席で打率.280,長打率.387,出塁率.359,OPS.746の結果を残していて,悪くありません。本塁打が1本なので,長打はないですが,安打を打つ力はそれなりにありそうです。ただ,気にかかるのは,イースタンでも306打席で56の三振を喫しており,ちょっと多いのではないかと思います。長打が見込まれないのに,三振が多いのでは,評価が下がらざるを得ません。今期22歳なので,まだ成長の余地は大いにあると思いますので,来年ジャイアンツの育成契約から這い上がってくれることを祈っています。