ジャイアンツに,新たな外国人選手獲得の報道がありました。チアゴ・ビエイラとはどのような選手なのでしょうか。
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【巨人】“南米の剛腕”ビエイラ…8割直球押しもスラ武器のタフネス右腕
2019年11月30日 6時0分スポーツ報知
 巨人が新外国人候補として米メジャー、ホワイトソックスのチアゴ・ビエイラ投手(26)の獲得を目指し、本格調査していることが29日、分かった。ブラジル出身の救援右腕で、自己最速は驚異の104マイル(約167キロ)を誇る“南米の剛腕”だ。大谷(現エンゼルス)が記録した165キロの日本球界最速記録更新も視野に入る。救援陣の層に厚みを持たせるため、右腕の動向を注視していく。
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チアゴ・ビエイラ1
チアゴ・ビエイラ2
 報道によれば18歳にマリナーズとマイナー契約をして,19歳にはブラジル代表の抑えをしていたようです。メジャーでの登板は,2017年が初めてで,3年間で23試合,25.2イニング,防御率7.36という実績のようです。メジャーでは先発の経験はありません。
 メジャーでの実績はサンプル数が少なすぎて確かなことは言えませんが,良いものではありません。防御率が7.36というのも納得のピッチング内容です。WHIPが1.792で試合を作れる数字ではありません。奪三振は,SO9が8.4とまあまあですが,H9が11.2と被安打が多いです。BB9も4.9では多いでしょうか。FIPも5.32で見るべき数字ではないようです。

チアゴ・ビエイラ3
チアゴ・ビエイラ4
 球種は,7割前後を占めるファストボールを中心に,スライダーで勝負して,稀にスプリットを投げるようです。ファストボールは,平均97.2マイル/h(156.4km/h)ですので,とても速いボールを投げます。報道では,最速約167キロとも言っているのでボールが速いのは確かでしょう。ただ,太平洋を渡ると10%減という笑い話もありますので,日本のマウンド,ボールで投げてみないと分からないと思います。
 いずれにせよ,圧倒的実績の選手というわけではなく,日本に適合することができるかどうか,一種の賭けの要素が多そうな選手のようです。