岸田行倫は2017年ドラフト2位で来年24歳になりますが,一軍の捕手に炭谷,小林,大城の3人がいるため,一軍の出場機会がなかなか得られません。しかし,打撃に限って言えば,岸田は一軍に上がっても良いのではないかと思う数字を残しています。

上の表は,2019年イースタンで100以上打席に立ったジャイアンツの選手の打撃成績です。
岸田は284打席でチーム6位でした。OPSが.797で好成績です。頭一つ抜けている山下,北村には及びませんが,二人に次ぐ高値です。一軍に上がっている和田恋や石川と同水準であり,若林,山本,中島より一段上の数字です。IsoP,IsoD,K%,BB%は高いOPSに見合った数字で,目立った弱点はありません。
捕手を離れて一軍の代打枠で使うというのはちょっと難しいでしょうが捕手としては十分で,二軍に置いたままにするのは勿体ない成績です。ただ,炭谷・小林・大城の三人の壁を破るのは容易ではないでしょう。このままでは岸田は選手としての旬を逃してしまいそうです。チームとしては贅沢ですが,ケガなどのバックアップを考えると戦略上仕方がない面があります。ただ,捕手はどこのチームも不足しているので,岸田で良いトレードというのも画策できるのではないでしょうか。また,岸田目線に立てば,日本ハムにトレードに出してもらった宇佐見が羨ましいかもしれません。
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