2019年に吉川光夫,宇佐見真吾とのトレードで鍵谷陽平と共に日ハムからジャイアンツに来た藤岡貴裕は,2020年に一軍,二軍,三軍の全てのステージで登板をしましたが,シーズン終了後に戦力外になってしまいました。
●三軍成績
藤岡貴裕(2020三軍)
●二軍成績
藤岡貴裕(2020二軍)
●一軍成績
藤岡貴裕(2020一軍)
 数字を見ると,三軍,二軍,一軍と順を追って悪くなってしまっています。2020年で30歳になる投手ですので,ある程度投球内容が完成されており,どのステージでも同様の力が出せていたのだと思います。ただ,その発揮している力が,一軍で投げ続けるには,やや足りなかったということかと思います。
 一軍では,BB%が非常に悪く制球力に課題があったことが伺えます。K-BB%が0やマイナスでは起用し続けるのはちょっとチームとして辛い内容です。これで被打率がとても低いというような大きな長所でもあれば別ですが,平均被打率は.268とこれも良い数字とは言えません。結果,WHIPは好投手の1.00からは離れた1.50弱,xFIPは2020年は5.55という厳しい数字でした。
 2021年には31歳を迎えるという年齢でこの数字では,契約継続が難しかったのもやむを得ません。ロッテ時代に成長曲線に乗れず,段々苦しい立場に追い込まれてしまったキャリアでした。大学ビッグ3と呼ばれた菅野智之とは大きな差が付いてしまいましたが,プロ野球はそれだけ厳しい世界なんだと思います。心からお疲れさまと言いたいです。
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