デラロサ不在の今,ビエイラがそのクローザーの役割を担ってくれています。
 5月1日の対中日戦で2失点して以来,昨日の対阪神戦で15試合連続無失点としています。一時期は防御率が6.92まで落ち込みましたが,今は昨年と同等の3.25まで回復してきています。しかも,投球内容を見ているとその調子は段々と上向きになっているように見えます。
ビエイラ(20210620)1
 数字的には,昨年よりもK-BB%が改善しています。K%が3ほど上がる一方で,BB%を3ほど抑えています。DERが10%ほど上昇していますが,被打率は25%ほど下げられていますので,単なる運だけではなく,ビエイラ自身の力で抑えられている面があるようです。これらの結果,WHIPが1.78から1.23に改善し,xFIPも4.52から3.65に改善しています。

ビエイラ(20210620)2
 ボール球をスイングさせる割合は,29.7から22.9に下がっていますが,振らせたときはバットに当たらなくなっているようです。O-Contact%が61.0から30.9と劇的に改善しています。昨年と比べて,ボール球での空振りを奪えるようになっています。そのため,SwStr%が11.5から14.8に上昇しています。投球内容が良くなっているようです。

 今シーズンはデラロサの不在の時期が長いため,マシンガン継投などリリーフ陣が苦しい状況が続いていました。しかし,ビエイラがこのままの調子を保ってくれれば,当面のデラロサの穴が埋められます。デラロサが戻ってこられる状態になったときには,サンチェス,メルセデス,ビエイラ,デラロサの誰を選ぶべきかという,悩ましいけれども贅沢な選択ができるようになるかもしれません。
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