戸郷が昨日(8/3)の試合で8回2失点と先発としては十分な働きをしましたが,打線が1点しかとれず敗戦投手になってしまいました。戸郷の10勝チャレンジは7回目らしいですが,また失敗に終わってしまいました。

 今季の戸郷はジャイアンツでは唯一,規定投球回にのっていて防御率2.87でリーグ6位につけています。ジャイアンツ先発陣の中では一番活躍してくれている投手です。

 今季の戸郷のピッチングで気になっているのは,年々微妙に奪三振率が下がっていることと,今季は被本塁打率が例年に比べてかなり低いところです。

 戸郷のK%は,2020年から順に23.8%,21.6%,20.0%となっています。BB%が微妙に良化しているので,K-BB%の下がり方はやや緩やかになってはいますが(14.3,12.5,12.0),方向性としては悪くなってしまっています。打者の慣れがあるのか,戸郷のピッチングに変化があるのか。戸郷が長く活躍するためには,テコ入れが必要かもしれません。

 また,フライ割合が52.6,49.8,48.9とあまり変わっていない中で,9イニングあたりの被本塁打率が1.00,1.13,0.54と大きく下がっています。必然的に運によるところが大きいと言われるフライに占める本塁打割合が,7.9,9.0,4.4と大きく下がっています。つまりは,今季の戸郷は被本塁打について,ちょっと幸運が重なっている状況なので,これから揺り戻しがありうるところです。シーズン終盤はもう少し打たれてしまうかもしれません。

 戸郷は残りシーズンで7,8回程度の先発機会があると思われます。今季の調子ならば,10勝は通過点のはずです。ケガなくシーズンを乗り切ってほしいです。
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