坂本勇人は2008年からレギュラーをずっと張っていますが,2022年の成績はレギュラー1年目の2008年と同程度,つまりレギュラー後最低の成績に終わりました。

●一軍打撃成績
坂本勇人(2022)
 積み上げではないwRC+は115と100を上回っていますが,83試合しか出場できていないので,積み上げのwRCは42.6に留まりました。2008年でさえwRCは45.9ですので,レギュラーになってからは打撃でのチームへの貢献度が最低を記録してしまいました。これは主に長打力が落ち込んだためです。SLGが2008年に次ぐ.382に沈み,ISOは2008年の.096を下回る.095でした。ただ,OBPは.378とキャリア平均の.361を上回っています。これは今季のコンディションの悪さを自覚した坂本が軽打に徹した結果ではないかと思っています。

 フィールディングはUZR1000が6.6でした。2014年以降では,2019年が▲1.7,2021年が5.3ですので,最低というわけではありません。ただ,2015年の25.9や2014年の13.2という水準はもう難しそうです。

 今後の坂本の身の振り方ですが,私はコンバート一択だと思っています。しかし,チームと坂本はそう思っておらず,ショートが第一選択のようです。確かにショートでも他球団のショートと比べれば第1人者の地位に留まることはできるかもしれません。しかし,それでは坂本が欠けたときの代替が育ちません。また,私はフルパワーの坂本の打撃を見てみたいです。坂本は,過去にwRC+で2012年に150,2016年に174,2018年に153,2019年に160を叩き出しています。今のジャイアンツでこれだけの数値を叩き出す新戦力候補は見当たりません。丸・岡本・中田を支えるもう1本の打棒を考えると現実的には坂本しか考えられない気がします。OPSで.900を超える坂本をもう一度見たいです。
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