最近,吉川尚輝は8番打者を務めています。脚が速いので出塁率等が高ければ1,2番などの上位打線で起用されるのでしょうが,今季の吉川はwRC+が96と平均を下回ってしまっています。
吉川はホームランバッターではないので,粘り強い打撃,走者を進める打撃や脚を活かした打球方向,打球角度を期待しますが,今季はランナーがいる場面でもフライを打ち上げてランナーが進まないというイメージがあります。
実際のゴロ率・フライ率を見てみると,2020年から2023年に向けてゴロ率が下がり,フライ率が高まる傾向にあるようです。
ゴロ率は55.1%→52.5%→51.4%→43.1%
フライ率は39.1%→36.3%→38.5%→44.0%です。
イメージに合致した数字になっているようです。
ただ,フライの方がゴロよりも安打になりやすいと言われているため,フライ率を高めるアプローチは正しいのかもしれません。他方で吉川の打率・出塁率は上がっていません。未だアプローチの途中であり結果が出ていないだけのか,それとも,吉川の打撃にこのアプローチは合っておらず実らない方向性なのか。なかなか評価が難しい問題に思えます。

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