後任不在で根来氏“残留”球界改革に膨らむ期待　スポーツナビ

　スポーツナビの記事では暴力団対策や野球協約の改正に法曹出身の手腕がいかせるのではないかと一定の評価をしている(「マイナスではない」)。

　しかし、私は懐疑的だ。

　あのスト突入の時には、私案とやらを出し自己アピールをしていたが、"私"案の名のとおり、関係者への根回しやコンセンサスはできておらず、コミッショナーとしての行動力や指導力があるようには見えなかった。選手会側からも私案は無視されていたように見える。
　さらに、盟友とされていたナベツネがいない今、ない指導力が復活してくるようにも思えない。

　楽天やソフトバンクは新規参入したが、球界改革はむしろこれからという場面だ。さまざまな利害が対立し、改革はなかなか進展しないだろう。そんな場面に必要なのが、指導力を持ったしかるべき立場の人だ。野球界においてしかるべき立場に立てるはずのコミッショナーにこんな人物が留まっていていいのだろうか・・・。はやくも球界の先行きが曇ってきたように思える。