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　上原サイドは年俸４億円程度を希望しているとされ、球団側の提示は３億４０００万円前後と見られている。
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　ジャイアンツの上原の年俸交渉が年明けまでもつれ込んだ。あくまで推定だが、上原は1億円UPの4億円を要求しているようだ。しかし、球団側は4000万円UPの3億4000万円。年俸のボリュームが大きいとは言え、6000万円というのはかなりの差だ。

　上原側の要求額4億円というのは、妥当なのだろうか？
　去年の実績と比べてみると、
　去年　2億1000万円　→　3億円　9000万円UP　43%UP　16勝5敗 3.17
　今年　3億円　　　　→　4億円　1億円UP　　 33%UP　13勝5敗 2.60
　今年は勝ち星が少ないが、アテネオリンピックに出場していて、1ヶ月ほど不在なので、その間勝ち続けていれば、ほぼ同じ勝ち星にはなっただろう。すると、成績面では去年と同等、もしくはやや上ぐらいの活躍をした。その上、アテネオリンピックに出場し、日本の野球を盛り上げたのだから、確かに今年の方が総合的な貢献度は上かもしれない(チームは両年とも優勝を逃しているのでこの点は、イーブン)。こうなると上原が同程度の上げ幅を要求するのも当然のように思える。

　しかし、見逃してはいけない点が、2つあると思う。1つ目は、ベースとなっている額(今年なら3億円)にもう既に、この程度の成績は含まれているのではないかという点。2つ目は、球界改革に伴って年俸の高額化の防止が叫ばれている点だ。この2点を考慮に入れると、上原の要求をそのまま受け入れるわけにはいかないのではないか・・・。

　ただ、打者と投手の年俸には打高投低の傾向があることは否めないと思うので、その是正を図るためには上原にがんばってもらうのもありなのかもしれない。

　ちなみに、上原と比較ができるだろう実績と年代の斎藤雅の生涯最高年俸は1999年の2億9000万円だった。あのころに比べると物価もそれほど変わっていない(むしろ下がっている？)し、球界も落ち目なので、やはり上原はちょっと高いのかも・・・。