采配にメリハリをつけてほしい : G-diarium

　広島に0-9の大敗を喫した5月27日の試合直後では，3回裏の攻撃の先頭打者宮國に代打を出さなかったことが気になりましたが，日を経てもう一つ気になることが出てきました。

　それは，采配にメリハリが感じられないということです。特に負け試合の采配が気になります。このメリハリのなさが，チームの戦力を大きく減退させているのではないかと感じられてきました。

　今のジャイアンツで最も深刻なのが貧打です。特に阿部の不調が大きいです。今日の報知新聞の一面見出しは，「打ってくれ阿部！１１戦打点なし…４連敗で初借金」でした。この阿部の不調は首脳陣の采配が招いている面が大きいと思います。阿部の不調の原因は体の不調と体力の減退です。阿部のこれまでの実績からそのスキルに問題がある可能性はほとんどないと思います。

　この体の不調と体力の減退を招いているのは，言わずとも，現在の阿部の体力を超えて試合に出ているからです。そして，これは休ませない首脳陣の采配が一番の原因です。

　5月27日の試合は4回裏が終了した時点で0-7です。今のジャイアンツでここから追いつける可能性はほとんど皆無でしょう。なぜ，阿部に代わって村田を出さないのでしょうか。阿部は結局9回の裏表までフルイニング出場でした。この出場に何の意味があるのでしょうか。

　一試合でも捨て試合を作ることは許されない。それが今のジャイアンツの采配ポリシーだというのかもしれません。すると，今度は，宮國の4回表までの継投の意味がまるで分からなくなります。絶対に捨て試合を作らないというのなら，0-4で3回表が終わった時点で，宮國は降板させるしか選択肢はないと思います。しかし，宮國には代打を送らず，4回表のさらなる失点を招きました。

　今のジャイアンツの采配を見ていてモヤモヤするのは，このあたりです。采配の意図が分かりません。いや，矛盾を感じます。納得とまでは言いません。何かしようとしているのだなと意図が少しでも感じられる采配を見せてもらいたいです。今のジャイアンツは戦力が足りておらず，勝ち負けに拘るのは無理だと分かっています。ただ，その中でも，何かを意図しているという采配の面白さを見せてほしいです。