坂本がセ・リーグの遊撃手ゴールデングラブ賞に輝きました。

 セ・リーグの遊撃手の中では,トップのUZR1000(8.5 2位は京田の5.6,3位は田中の-0.7)でした。

 坂本のすごいのは,この守備を数年来,試合に出続けながら維持していることです。UZR1000ならば,2014年は13.5,2015年は28.2,2016年は13.1で,いずれもセ・リーグ遊撃手のトップです。ジャイアンツの内野守備は坂本が担っています。

 ただ,気がかりなのは,坂本が28歳になってしまったことです。野手のピークはこの辺りの年齢にあります。今後は,角度の緩急はあるにしても,これらの指標も右肩下がりになっていくのは避けられません。

 チームとしては,数年のうちに坂本をコンバートする必要があるでしょう。そのときまでに,後継者が育つかどうか。これは阿部問題と同様,ジャイアンツの浮沈がかかる大きな問題です。ただ,今季坂本は休みも与えられず,出場させ続けられました。後継者のテストはなく,また,坂本の消耗を防ぐという考えすらも,今の首脳陣にはないようです。ジャイアンツの遊撃に大きな穴が開くリスクは残念ながら高そうです。