二塁手起用のチグハグ : G-diarium

　2021年のジャイアンツの開幕スタメンの二塁手は若林でした。若林のスタメンは当然だと思いますが，私は一塁か左翼での起用が良いと思います。二塁手はできる限り吉川尚輝を固定した方が良いと思っています。

　今日の試合では，ジャイアンツから出てしまった田中俊太に手ひどくやられました。その一方，吉川尚輝は8回裏のチャンスに代走で出場したにも関わらず，牽制に引っかかり追加点のチャンスを潰してしまいました。これはチャンスを潰しただけでなく，9回表の田中俊太の同点打のきっかけにもなりました。

　この対照的な二人の姿は，ジャイアンツの二塁手起用のチグハグが招いたように思えました。田中俊太をプロテクトから外し，山本泰寛を阪神にトレードで出し，吉川大幾を戦力外にしたのは，私はてっきり吉川尚輝を二塁手に固定する腹を決めたからだと思っていました。吉川尚輝はそれだけの素材です。

　しかし，蓋を開けてみれば，吉川尚輝は開幕スタメン起用されることなく，控えに甘んじてしまいました。長いシーズンを通せば，結局は吉川尚輝が二塁手の主線となるのだと思います。しかし，吉川尚輝はそういう素材ではないと思っています。ケガや体調不良ががない限り，使い続ければ続けるほど，その起用に見合う選手になる素材だと思います。長い間二塁手不在が続いたジャイアンツでは，そういう腰の据わった対応が必要な気がして止みません。調子の良いとこ取りの起用を続けていれば，今までの10年と同じことの繰り返しになってしまいそうに思えます。

　なお，田中俊太の活躍には心からおめでとうと言いたいです。これからもジャイアンツと良い戦いを続けてくれると嬉しいです。