ジャイアンツの打線は得点力がやや不足していますが,得点には打力だけでなく走力も寄与します。走力には盗塁の力もあります。2005年以降で盗塁に成功したジャイアンツの選手を調べてみました。
【2005−2010盗塁成功者】

【2011−2020盗塁成功者】

【2021−2024盗塁成功者】

2005年から2010年は鈴木尚広がチームの盗塁数を増やしている時代です。松本哲也が2009年と2010年に輝きました。
2011年から2020年の前半は坂本勇人と長野久義が底上げをしている時代です。藤村大介は2011年に盗塁王を獲得して良い選手が出てきたと思ったのですが,残念ながら活躍期間が短かったです。2014年と2015年は片岡治大がチームトップを占めました。
2016年から2020年はチーム盗塁数が100に届かなくなった時代です。坂本勇人,吉川尚輝,増田大輝がトップを占めますが盗塁数が20に達することが少なくなりました。
2021年以降はずっと底上げをしていた坂本勇人が走れなくなり,俊足系の野手がそれぞれ走っている状況です。チーム盗塁数も50前後に落ち着いています。
セイバー上,盗塁は失敗時の損失が大きく,あまり有効な得点手段とは言えないことが確立しています。チーム全体の盗塁数が減っているのは,徐々にその考えが浸透してきた証左かもしれません。
表を眺めていて興味深いのは,ローズ,ラミレス,ロペス,ボウカー,マルティネス,ゲレーロ,ウィーラー,ポランコ,モンテスなどのそれほど脚の速くなさそうな助っ人が,数は少ないですが成功させていることです。まさか走るとはという裏をかいたものなのか,エンドランなどのサインの結果なのか,一つ一つのプレーを確認して見ると面白いかもしれません。

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