昨季8勝5敗で勝ち越した井上温大が今季は4勝8敗と苦しんでいます。現時点で107イニング投げていますが,昨季の101イニングとほぼ同じです。

 一言で言うと打者に打たれてしまっているようです。K-BB%は17.4%と17.9%でほとんど変わらないですし,残塁率も76.4%と76.5%でほぼ同様です。DERも.685と.662であまり変わりません。

 しかし,被打率が.231から.273に悪化しています。また,被本塁打率も1.2%から3.3%に悪化しています。これらからtRAが2.64から3.88に悪化しています。

 本塁打が増えた要因には,ゴロ/フライが1.29から0.87に変化したことと,本塁打/フライが4.7%から10.0%に悪化したことにあるようです。

 なぜ打たれるようになったかは,各球種を見るとPitchValueが概ね悪化しているため,投げているボールの質が悪いようです。100球あたりのPitch Valueを見ると,ストレートは0.22→-0.02,2シームは2.63→-2.24,スライダーは1.90→-1.39,カットボールは-1.22→-0.56,カーブは-0.89→-2.89,フォークは-1.06→0.63です。良化しているのは,投球割合が4.1%のカットボール,14.4%のフォークだけですので,これでは抑えるのは難しいですね。

 昨年大きな利得(Pitch Value8.2)を生み出していたスライダーの復活が鍵でしょうか。スライダーの投球割合が26.9%から20.7%に落ちているのが気になるところです。
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